[Renovation] 戸塚アパート

/戸塚アパートリノベーション　設計memo/
築45年の鉄骨造のアパートを２室のリノベーション。事業主は、街のワークショップで通信制高校をリノベした際に参加してくれた方でしたので、じゃあこの物件も友人知人を巻き込んでできるところは自分たちの手で仕上げていきましょうか、という話に自然となりました。
アパートではありますが、杉無垢床をはじめ、杉壁天井、漆喰やオイル塗装、水性ペンキなどお馴染みの素材で構成しています。DIYも何度かやるうちにレベルが上がってくるのが面白いです。杉の無垢材、漆喰仕上げで吸放湿性のある素材の性能もさる事ながら、ツルピカでなく、微妙な凹凸がある素材に日の光がさすと緩やかな反射が優しく、部屋に落ち着きをもたらしています。壁面や天井に使った材料は杉の貫材と呼ばれる通常木造の家の下地に使う材料ですが、あえて仕上げ材として使い、杉無垢材のもつ特有の赤白の色味のグラデーションが単一になりがちなワンルームに奥行きを与えています。こういう部屋はDIYを誘発するものです、釘を打ってもOKな一面（写真、木部）釘が効くように下地のある壁面を作りました。どんどん作り込んでいって欲しいです。　

大工工事 : 椎橋良太
電気工事 : 似て非works
設備工事：三和水道管理材木：河内屋材木店
照明設計 : mantle-design

写真：水谷綾子

設計監理 :
古市久美子建築設計事務所

柿渋塗装、ペンキ塗装、漆喰左官、オイル塗装、網戸など：オーナーと古市事務所DIYサポート

・空室が出るとR不動産にて掲載されます。現在満室です。

https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=1934