馬引沢の家
西西南面に道路、南側東側にマンション、北側はご実家、という敷地です。
南の日射を得るためにリビングとなるスペースをできるだけ北に寄せて、L字の平面計画としております。
ちょうど空調講座の勉強会で西日がいかにこわいかというお話をたんまり実例とともに聞いていたタイミングも重なり、
またシュミレーション にかけると西日によるオーバーヒートが手に取るように見えましたので、
クライアントとともに梅側の眺望とるか西面開口を諦めるかだいぶ悩み、リビングは南面大開口と北面のみの窓といたしました。
逆に奥まった寝室は袖壁のおかげで西日を遮断、庭越しに西西南面の梅林眺望を得ることができます。
小さなこどもたちが実はすぐ大きくなってまた大人二人で暮らすことなども(15年後くらいですかねーなどと話しながら)
考えて、基本的生活に属する空間は1階に設置し、平屋+天井の低いロフト的な最小限の個室という組み合わせです。
南庭にはアオダモなどの落葉樹を植えて夏の南の日射に備えます。
暖房機も冷房機もエアコン1台で小さなエネルギーで暮らせます。
建設地:東京都多摩市
UA値 0.32W/㎡K
C値 0.2㎠/㎡
耐震等級3
床下エアコン(暖房用)+小屋裏エアコン(冷房用)
外壁/モルタル塗装
内壁/コットンクロス 床/北海道産タモ
窓/APW330
施工:真柄工務店
構造設計:吉岡デザイン事務所/担当小林晃弘
意匠設計:古市久美子建築設計事務所+ イシマル建築設計室