月輪の家 housetsukinowa
/月輪の家 設計memo/
最初にオーナーから渡されたスケッチがありました。
鉛筆で描かれたそれには、大屋根がかかりオーナー夫妻と近所に住むお孫さん達が遊んでいました。
そのスケッチに託された本質を見定めようと、色々スタディし何案も検討しましたが、大屋根はこの家にぴったりでした。ゆっくり過ごしたい
初老を迎えているオーナーと猫のようにマイペースで猛スピードに動き回る子供達との両方が息詰まらずに過ごせるといいと思いました。
中間領域的な場所を設けることにしました。平面を削って作ったテラスやエントランス、個室群の上のロフトスペース、連続して大屋根がかかっているのため、外部でありながらも包まれた内部のような場所になりつつ、緩やかな連続性があります。